keeperコーティングを施工する前に塗装面が荒れていたり、キズが多い場合は研磨作業を行ってからコーティングしていきますが、どこまで磨くのが正解なのか?
研磨とは?

コーティング前に行う『研磨』とは何かご存じでしょうか?ざっくりと言ってしまえば『傷ついた塗装を磨いて綺麗にすること』です。新車ならともかく経年車であれば、使用環境や日頃のお手入れ状況などにより違いはあれど大小様々な傷が必ずついています。その傷がたくさん着いた状態でコーティングをしてしまうと、コーティング施工後の仕上がりがいまいちなものになってしまいます。そのような事態にならないように塗装状態に合わせて研磨を行う必要があります。
研磨は必ず必要?
コーティング施工前には必ず研磨をした方がいいのか?私個人の意見としては『NO』とお答えいたします。塗装の状態や仕上がりをどの程度求めるのかで研磨をするかしないかを決めるのがいいかなと思います。正直なところ研磨を行ってからコーティングを施工した方が綺麗になります。微細なキズが多数あると艶低下の一因となってしまい、コーティングの仕上がりを悪化させてしまいますのでそういった場合は研磨を施工した方が良いでしょう。ただ、塗装が著しく劣化している場合(キズが深い等)など研磨しても改善しないケースもあります。また、キズを完全に消すために磨きすぎて塗装が著しく薄くなると結果的に塗装の寿命を縮めてしまうことになりかねないので、研磨を施工する際はほどほどにしておいた方が良いでしょう。
研磨が不要なケースは?
ではコーティング施工前に研磨を必要としないケースとはどういった時でしょうか?1つ目は『塗装が綺麗な状態』です。当たり前のことなんですが、、、新車などがこれに該当するかなと思います。2つ目は、『キズが少ない(よく見ないと分からない程度等)』場合です。これに関しては塗装のカラーなんかで差がでてくるかと思いますが、使用環境(駐車場環境等)や手入れの状況次第では数年経過している車両でも綺麗な状態のものもたくさんあります。であれば、研磨は必要ないかなと思います。3つ目は『コスト優先』の場合です。研磨をした方が仕上がりが良くなるなといった場合でも、費用を抑えてそれなりの仕上がりでOK!ということなら研磨しないで良いと思います。研磨は大変時間のかかる作業ですから、費用もその分高額になってしまいます。
ただ、研磨が不要と言ってもコーティング前には鉄粉や水垢等の汚れをしっかり洗浄してから施工いたします。
ただ、研磨が不要と言ってもコーティング前には鉄粉や水垢等の汚れをしっかり洗浄してから施工いたします。
研磨が必要なケースは?
経年車の多くは研磨作業を行ってからコーティングを施工した方が綺麗に仕上がります。当店で取り扱っているkeeperコーティングは厚みのあるコーティングなので、コーティングの施工だけでもキズを埋めることができ艶が出ます。ただ、超微細なキズであればそれだけでもほとんど分からなくなり綺麗になるのですが、洗車キズ等(タオルの拭きキズ等)全てのキズを見えなくするほどの厚みを出せないのも事実です。キズが多いと艶低下や美観を損ねる原因となりますので、研磨でキズを減らす(目立たなくするもしくは消す)事で仕上がりを良くします。
なので、キズが目立つ車両はコーティング前の研磨を推奨してます。
また、水シミ(イオンデポジット、ウォータースポット等)が目立つ車両も研磨を推奨してます。イオンデポジットに関してはクリーナーでほぼ落とせますが、塗装面まで浸食しているような状態だとクリーナーでは綺麗にならないため研磨が必要になります。
※塗装面への浸食が深い場合は研磨をしても完全に消すことが困難(塗装をその分削らないと消えない)なため、その場合はある程度目立たなくなったところで研磨を終了いたします。
なので、キズが目立つ車両はコーティング前の研磨を推奨してます。
また、水シミ(イオンデポジット、ウォータースポット等)が目立つ車両も研磨を推奨してます。イオンデポジットに関してはクリーナーでほぼ落とせますが、塗装面まで浸食しているような状態だとクリーナーでは綺麗にならないため研磨が必要になります。
※塗装面への浸食が深い場合は研磨をしても完全に消すことが困難(塗装をその分削らないと消えない)なため、その場合はある程度目立たなくなったところで研磨を終了いたします。
研磨の種類

当店では、コーティング前の研磨の種類を多数ご用意しておりますので、お車の状態に応じて選んでいただけます。
①軽研磨

1つ目は軽研磨です。これは洗車(拭きあげ等)や砂埃等の摩擦によりついてしまった微細なキズのエッジ部分を削りとってキズを見えにくくする(目立たなくする)研磨です。キズを消すほど塗装を削りとらないので、塗装の厚みがほぼ変わらず研磨による塗装へのダメージが少ない研磨になります。比較的キズが少ない車両は、基本的にこの研磨を推奨しています。
②軽研磨プラス
2つ目のこちらは研磨そのものは軽研磨と同じですが、細かい部分の水垢等を除去していきます。グリルやエンブレム、パーツの隙間などに溜まった落ちにくい汚れをしっかり除去していきます。中古車を購入された場合や知人等に譲ってもらった車両、普段あまり手入れをされていなかった車両は、こういった隙間に汚れがこびりついていることが多いかなと思いますので、その場合はこちらの軽研磨プラスを推奨しています。
③鏡面研磨

3つ目の鏡面研磨は、軽研磨より更に磨きをかけていくので洗車キズ(拭きキズ)等の微細キズであればほとんど消えます。極わずかですが塗装を削り取ってしまうため、その分塗装が薄くなってしまいますが、塗装肌がつるっとした仕上がりになりますので軽研磨よりかなり艶感があがります。細部の水垢等も除去いたします。鏡面研磨は微細キズが多めで艶が低下してしまっている車両や仕上がりにこだわる方へ推奨しております。
④復元鏡面研磨

4つ目の復元鏡面研磨は、傷んだ塗装面を削りとってから鏡面研磨を施工していきます。ウォータースポットが酷かったり、深めのキズが多い車両に施工する事がありますが、キズが深すぎる場合は完全には除去できません。また、塗装を削った分塗装肌が平滑になるためつるっつるの仕上がりになりますが、その分塗装も薄くなってしまうため、繰り返し施工する事はできません。塗装が薄くなれば塗装の寿命を縮める(剥げやすくなる)可能性が高くなるので、リスクが高い事をご理解いただいた上で施工させていただきます。※基本的に応相談メニューとなります。
まとめ
見る人によって気になるキズの程度は様々。わずかなキズやシミでも気になる人もいれば、全く気にならない人もいます。コーティングを施工する度(1年~2年程度)に研磨を行うとどうしても費用がかさんでしまいますし、磨けば磨くほど塗装は薄くなっていきますので、個人的には数年に一度(3~5年)軽研磨をされる程度でいいかなと考えています。やはり一番は研磨を施工しなくても綺麗な状態を維持できるのがベストだと思いますので、まずは、駐車場の環境や普段のお手入れ方法等を見直してみるのが良いと思います。