シートクリーニング
先日、ご依頼されたシートクリーニング作業のご紹介です。
通常時のシートクリーニングは
シートクリーニングをする場合、通常はシートを分解せず作業を行います。まずはシートの布部分にシートクリーナーをスプレーして、汚れを浮かせます。その後にウエス等を使って汚れを吸い取ります。汚れが無くなる(orこれ以上落ちなくなるまで)までその作業を繰り返したあと、リンサークリーナーを使って染み込んだ汚れとシートクリーナーの成分を除去していきます。タオルなどでできる限り水分を拭き取ったらシートを乾燥させたらシートクリーニング完了となります。
今回のシートクリーニングは分解しての作業
今回ご依頼を受けた車両は、シートに大量に何かの汁(たぶんラーメンか何かかな?)をこぼされてしまい、車内に臭いが充満してしまっている状態でした。通常どおりシートクリーニングを行いましたが臭いの元が取れなかったので、シート内部のスポンジ部分にまで染み込んでしまっている状態だと思われます。お客様にその旨をお伝えし今回は分解して洗うこととしました。
車両からシートを取り外す

写真は分解した後のものですが、この車両はシートにエアバックが装着されていたので、誤作動防止のため取り外すときは、バッテリーのマイナス端子を外してしばらく待ってから作業を行います。バッテリーの端子を外すのでメーター内のメモリ等(平均燃費、トリップメーター等)はリセットされてしまいます。
車両にシートが装着された状態でも作業できなくはないですが、やりずら過ぎるので取り外しました。
車両にシートが装着された状態でも作業できなくはないですが、やりずら過ぎるので取り外しました。
シートフレームからシートを取り外し

車両からシートを取り外したらシートフレームから座面と背もたれのスポンジを外していきます。
シート表皮分解

シートスポンジに表皮(布)が固定されているので、それを外していきます。スポンジ側と表皮側にそれぞれ針金みたいなんが着いてて、リングで繋がってるだけのシンプルな構造ですが、けっこう硬くて難儀します。
シート表皮洗浄

剥がしたシート表皮を洗濯洗剤に漬け込んで揉み洗いします。キツイ汚れが着いてるわけではないので素材に優しいアクロンを使用しました。洗浄後はアクロンのフローラルな香りになりました。
スポンジも洗浄

シートスポンジを嗅いでみたらやはりけっこう臭いが着いてましたので、これも揉み洗いをしていきます。洗った後はしっかりすすいで脱水します。押して水を絞りだしてタオルで水分を吸い取り干します。乾燥するのにけっこう時間がかかります。
シート組み立て
シートを洗浄してしっかり乾燥させたら、元にもどして作業完了です。
作業後は
作業完了後にしばらく放置して臭いがしないことを確認。シート以外のところには散ってなかった様子なのでシートクリーニングのみの作業でばっちり臭いがなくなりました。納車時にお客様にも確認いただきOKをいただけました。今回は1席のみの作業でしたが、シート分解作業は慣れてないと大変です。大変な作業ですが、お客様に満足していただけて良かった!