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花粉シミ対策

春先になると飛散する花粉。ボディに付着すると花粉特有のシミになってしまいます。今回は花粉シミが着いてしまった場合の対応方法などのご紹介です。

花粉がシミになってしまうのは?

まず始めに、なぜ花粉シミができてしまうのかを簡単に説明しておきます。花粉は天気がいい日に風で飛ばされてきてボディに付着してしまいます。その状態で花粉が水で濡れてしまうと、花粉の殻が破けて中から『ペクチン』と呼ばれる粘着物質が出てきます。そのペクチンが花粉シミの原因なのですが、厄介なのはそれが濡れた状態から乾燥するときに収縮していくのですが、ボディの塗装も一緒に引っ張って収縮してしまうので花粉が付着していた塗装部分は穴が開いたように凸凹の状態となってしまいます。

花粉シミは放っておいてはダメ?

花粉シミは塗装が凸凹の状態になるので長期間放っておくと塗装にダメージを与えます。花粉が付着した場合は、なるべく早めに洗車をして取り除いてあげるのが良いです。

花粉のシーズンは?

花粉が飛散するシーズンは主に春先になります。年によって飛散量や時期は若干ズレがあると思いますが、スギやヒノキ等の花粉はだいたい2~5月ごろまで飛散しています。ですので、花粉シミの被害はこの時期が多くなります。ただ、イネ科の花粉は秋ごろまで飛散しているといわれているので、地域によっては5月以降でも花粉シミの被害はでるかなと思います。イネ科の花粉は飛散距離はスギ等に比べると短いと言われているので、被害は比較的少ないかもしれませんが。

花粉シミの除去や対策

花粉シミができてしまった場合の対策や除去方法を紹介いたします。

花粉シミ除去方法①太陽

花粉シミの原因は花粉が水に濡れることで出てくるペクチンと説明しましたが、ペクチンは熱に弱いため温めてあげることで除去することができます。花粉シミが着いてしまった場合、まずは洗車をしてボディを綺麗にしてください。花粉が軽度な付着の場合(付着期間が短い)は、だいたい洗車するだけでもおちます。ただ塗装面が凸凹になっている場合は洗車だけでは改善いたしませんので、天気がいい日(晴れ)に車を日光浴させてボディの温度を上げてください。ほとんどの場合これだけで数時間~数日程度で綺麗にシミが消えてくれます。ただ、気温が低かったり、ボディカラーが淡色系の場合などの条件下ではボディの温度が上がりきらず綺麗に消えないことがあります。

花粉シミ除去方法②熱湯

次の方法は、熱湯をかける!です。熱湯をかけてシミを除去する場合は、シミを落としたいか所にタオルなどをひいてお湯をかけてください。そうすることで同じ個所をしばらく温めることができます。温度はだいたい70℃以上を保つようにしなければならないので、お湯が大量に必要になる上にシミの程度によってはけっこう時間がかかってしまいます。また、熱湯をガラスなどに直接かけてしまった場合、ガラスがわれてしまったり、プラスチックパーツが変形をおこす可能性があるため、注意が必要です。個人的には、お湯をつくるのも時間がかかって面倒なのであまりおすすめしませんが。

花粉シミ除去方法③熱風

次の方法は、ヒートガンやドライヤーなどで温める方法です。熱湯をかけることと比べると急激に温度が上昇しにくいためパーツの破損や変形は起こりにくいかと思います。状況を確認しながら作業ができるためこちらの方がやりやすいと思います。ただ、この方法もヒートガンの温度設定や塗装と熱風吹き出し口との距離、熱風をあてる時間等によっては熱湯をかけるよりも高温になるため、パーツの変形や塗装へダメージを与える可能性があるため注意は必要です。

一番お勧めな方法は?

花粉シミを除去する方法で一番おすすめなのは、①の日光浴をさせる方法だと思います。②や③のように失敗してしまうリスクがなく一番安全で簡単な方法になるからです。日光浴自体はほったらかしでOKなので作業に手間をとることもないですしね。夏場等の気温が高くなる時期になると自然に消えていることがほとんどだと思います。

シミが消えない場合は?

上記の方法で熱を加えてもシミが消えない場合は、凸凹が元に戻らないほど塗装が傷んでしまっている事や別の要因(ウォータースポット等)も考えられるので、その場合はほかの方法(研磨で塗装を削りとる等)をとらないといけないかもしれません。

花粉対策①付着させない

花粉しみをつけないためには、そもそも花粉が着かないようにしてしまうのが一番です。シャッター付の車庫等で保管すれば、花粉そのものがほとんど着かなくなります。また、花粉シミの原因であるペクチンは水分がある状況下でボディに付着してしまうため、カーポートなどの屋根付き駐車場でも『雨』や『夜露』で濡れにくく、花粉付着防止に有効かなと思います。駐車環境の改善は花粉だけでなくその他の汚れに対しても有効なので、けっこう重要なポイントとなります。

花粉対策②こまめな洗車

こまめに洗車をすることも、花粉しみ予防には有効です。ペクチンは乾燥するときに塗装ごと収縮して塗装面を凸凹にしてしまうので、雨が降ったら乾く前に洗車、なんなら雨が降ってるうちに洗車をするのも一つの手だと思います。数日したらまた雨が降って汚れるから洗車を見送る、て事が続いて長期間洗車をしていないという方が多いように思いますが、花粉にしろ汚れにしろ、時間が経つにつれて落ちにくくなっていきますので、汚れたら早いうちに洗車されることをお勧めします。

花粉対策③コーティング施工

コーティングを施工して汚れが着きにくくしておくのも有効な手段です。ただし、コーティング施工で花粉が付着しにくく、落としやすい状態になりますが花粉が全くつかないわけではありません。花粉が付着した場合は早めに洗車をして花粉を落とすのが重要です。

花粉除去事例

当店の車両に付着した花粉シミを除去した時のものですが、紹介しておきます。

花粉シミ①

塗装面にぽつぽつと穴が開いたような凸凹が上面全体に付着しています。これは洗車直後です。

花粉シミ②

洗車した次の日の写真です。パラパラと小雨が降っていてこの日の気温は低めでした。見にくいですがぽつぽつと穴のようなものが見えます。

花粉シミ除去後

ヒートガンであっためてシミを除去しました。上の写真と比較してみて、ぽつぽつとした穴のような凸凹がなくなっているのが分かりますか?

まとめ

花粉シミが着いた時の除去方法と対策を簡単にご紹介させていただきました。ひどい状態でなければほとんどの場合夏まで待てば消えてしまいますが、花粉が着きっぱなし汚れっぱなしは良くありません。花粉は厄介な汚れのひとつです。車を綺麗に保つ上でも、花粉シーズンはこまめに洗車することを心がけてください。

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