当店のレンタル車両のエストレヤのエンジンを塗装いたしましたので、ご紹介いたします。
エンジン塗装

当店でレンタルバイクとして活躍中のエストレヤ。この度オイル消費の修理をするためにエンジンを取り外しました。シリンダーライナーの打ち換えが必要な状況だったため内燃機屋さんに送らなければいけないのですが、一緒に送る部品が届くまでの間に塗装をほどこしました。
修理が完了するまでしばらくレンタルは停止となります。
修理が完了するまでしばらくレンタルは停止となります。
ガンコートで塗装

エンジンの塗装は『ガンコート』で塗装しております。ガンコートは耐薬品性、耐擦り性、放熱性などが高い機能性塗料です。ガソリンやブレーキフルードに浸されても溶けることがなく、塗膜は約9Hとかなり硬い強度を持っているため、剝がれにくい強靭な塗装です。また、放熱性が高いため冷却効率が上がり、ラジエターや空冷のエンジンに塗装することで冷却性能が上がりオーバーヒートの抑止効果も期待できるようです。なので、当店ではエンジンやラジエター、ブレーキキャリパーの塗装にはガンコートを使用しております。
塗装前の下処理

塗装前には、泥やエンジンオイルなどの汚れをしっかり洗浄したあと、塗装面をサンドブラストで古い塗装を落とすとともに塗料の定着をよくするための足付けを行います。必要に応じてマスキングをしてサンドブラストの砂が当たったり極力奥のほうに入り込まないようにしてから作業いたします。ただ、しっかりマスキングしていてもほんのわずかな隙間から砂が入り込んでしまうため、サンドブラスト作業後はかなり時間をかけて洗浄いたします。砂がわずかでも内部に侵入したままだとエンジン稼働中に中身を傷つけてしまう原因になるため、洗浄はかなり重要な作業です。
ガンコート塗装

下処理が完了したら塗装する部品をしっかり乾燥させてから、塗装工程に入ります。ガンコートは通常のボディ塗装とは違い、薄く何度も繰り返し塗装を重ねていくように塗っていきます。通常の塗装のようにウェットに塗ってしまうと焼き付け工程の際に塗料がぶくぶくと泡だってしまうため、塗料内のシンナー成分をしっかり飛ばしておく必要があるようです。厚塗りしすぎると十分に揮発しないために沸きが発生するらしいので、時間をかけてしっかりと塗り重ねていきます。
ちなみに空冷のフィンの奥は塗料が入っていきにくいので、一つのパーツに1時間ほどかかってしまいました(笑)
ちなみに空冷のフィンの奥は塗料が入っていきにくいので、一つのパーツに1時間ほどかかってしまいました(笑)
模様のためのマスキング

ヘッドのサイドカバーにカワサキのリバーマークを描きたかったのでマスキング代わりにカッティングシートを切り抜いてつくりました。
カッティングシート貼り付け

塗装前の状態です。この上から黒色の塗料を塗っていきます。塗装後はカッティングシートを剥がして焼き付けを行います。
クリア塗装

黒色塗装が焼き付け工程まで終わったら、次はこのアルミむき出し部分にクリアを吹き付けます。むき出しのままだとどうしても白く錆びて汚くなってしましますので、手間ですがクリアをぬります。ちなみに黒色の塗装を焼き付けずに上からクリアを吹いて一緒に焼き付けるとうまく塗装が乗らず、黒の上に塗ったクリアがボロボロ剥がれてきます。『2コート1ベイク』はNGだそうです。必ず1層ずつ焼き付けしていかないといけないようなので、けっこう大変です。ほんのちょこっとの部分なんですが、手を抜かず丁寧に作業していきましょう。
塗装完成

こちらが完成状態です。なかなかいい感じに仕上がったかなと私自身は思いますがいかがでしょうか?全身真っ黒よりも少しおしゃれな雰囲気が出て良いかなと思います。バイクは車と違って、エンジンがむき出しなのでエンジンが綺麗だと見栄えが良くなりますね。
また、ガンコート塗装で冷却性能が上がってエンジンが長持ちするかも?
また、ガンコート塗装で冷却性能が上がってエンジンが長持ちするかも?
まとめ

今回はエストレヤのエンジン塗装の様子をご紹介させていただきました。エンジン修理が完了するまでしばらく乗れないですが、修理が完了した際にはぜひかっこよく生まれ変わったエストレヤをレンタルしに来てくださいね。